歌人 安藤直紀(あんどうなおき)
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安藤直紀は天保8年(1837)、内藤中虚(ちゅうきょ)の次男として生まれ、後に安藤を継ぎました。 廃藩前後の激動期を経て、明治22年(1892)5月、55歳のときに初代篠山町長に就任し、創立当時の篠山行政に敏腕をふるいました。 政治家安藤の名はよく知られていますが歌人直紀としてもよく知られ、素晴らしい篠山の名勝を詠んだ歌の数々を残しています。 野間螢狩(のまほたるがり)野間つづみ螢狩すと乙女らのきよき賑はし野間堤は昔の螢の名所乱舞する様子は見事であったといいます。 黒岡玉水影も濁らぬ玉水の底浅けれどよしやよしたちる袖も影うつす黒岡玉水は篠山十景の一つに数えられた名勝です。 安藤直紀は晩年、すべての公職を辞し、篠山の美しい自然を愛し、ふるさとをいつくしむ多くの歌を詠んでいます。 |