篠山の方言アラカルトーなんじょう弁

「それは何ですか」とたずねる時、「あっ、そうだったのか」と悔やむ時、「それは仕方がないね」と寂しくつぶやく時、我ら篠山人(特に男性)は、「なんじょう」の一言で済ませてしまいます。これは決して他人の部屋の大きさをたずねる言葉ではないのです。
篠山地方には多くの方言がありますが、この「なんじょう」は、それらを代表するものです。ちょっと気軽に「なんじょう」、少し怒って「なんじょう」、涙を流して「なんじょう」・・ほんと便利な言葉なんです。
東京青山あたりでこの言葉を使えば、ひょっとしてギャル達に「かっわいい!」なんて言われるかも・・。まっ、この言葉のルーツは専門家のよくある説明にまかせるとして、町を歩きながら耳をすまして下さい。
あちこちで「なんじょう」が聞けるはずです。我ら篠山「なんじょう弁」これからも大切にしていきます。
ほら、また聞こえてきました。
 
「どこへ行っきょんじょう」
「ちょっとそこまじぇ」
「なんじょう、そうこう」
 
(訳)
「どこへ行かれるところですか」
「ちょっとそこまでです」
「あっ、そうですか」
 

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