篠山の方言アラカルトーかっためごおりとせんぐり
えっ?夏も終わったのに氷の話ですかって・・。いえいえ、今回も方言の話です。我々篠山人でさえ最近は、都会へ出る事が多くなったせいか、「かっためごおり」とか「せんぐり」といった言葉を使う機会が少なくなってきました。
この「かっためごおり」というのは、「かわり交代で」の意味で、「せんぐり」というのは「何度も何度も」というくり返しの意味です。
先に使うことが少なくなったと申しましたが、これらの言葉やたくさんのそれらに類する言葉がさかんにやりとりされる場所があるのです。そこは病院の待合室・・。
ほら、あなたには、理解できますか?
A「あんた、ひっさに見いひんだに」
B「そうけぇ。じょうし来とんねやけど」
A「どこど、悪いんけ」
B「ふーん、もさくさしとるんやにぃ」
C「〇〇さん、せんぐり、ええもんもうてごめんやにぃ」
B「△△さん、あんたこないだ、あで豆とっとったたけど、味はどうやったじぇ」と会話は限りなく続くのです。参考に訳を加えておきます。
A「あなた、久しぶりですね」
B「そうですか。ずっと来てますけど」
A「どこか悪いのですか」
B「ええ、ちょっとね」
C「〇〇さん、何回もいい物いただいてありがとうございます」
B「△△さん、あなたこのまえ、枝豆を取られてましたけど、お味のほうは、どうでしたか」
やっぱり僕は訳さない方が好きです。