篠山の方言アラカルトー味覚の秋、篠山グルメ
飽食の時代、そんな世相を反映して「グルメ」なる言葉が流行して久しい。
秋と言えば篠山が最もおいしい季節。松茸、栗、黒さや・・etc、そんな篠山だから生まれたのかどうかは知りませんが、「ぐるめ」なる独特の言葉があるのです。
もちろん流行の「グルメ」とは全く意味のことなるものですが、偶然とはいえ、面白いものです。
篠山の「ぐるめ」は「~したところで(仕方がない)」といった意味があり、例の「グルメ」と一緒に使われると何がなんだか分からなくなってしまいます。
「最近グルメ、グルメゆうて高いもん食べてやけど、そんなん食べたぐるめいっしょやのになぁ」
「グルメ、グルメゆうたグルメ今はみんなグルメちがうけ?」
・・ね、やっやこしいでしょう?
篠山には本当の「グルメ」あったのです。
それは意図的に作られた高価な食べ物に飛び付く「グルメ」でもなく、篠山でなら全て「メイドインささやま」が手に入ると錯覚している「グルメ」でもない、風土、人情、生活・文化を感じさせてくれる言葉の「ぐるめ」です。
作られた観光地が多い中、来られる人も住む人も安らぎを感じさせてくれる篠山をいつまでも守っていきたいものです。