篠山の方言アラカルトーそんなんできっかはんじゃ

若者が町の長老に町づくりについて語るとき、大きな夢を語るとき、あるいはお祭りのイベントを語るときに、長老や町のえらい方は「そんなんでっきかはんじゃ」の一言で意志表示をされる。
この「できっかはんじゃ」の「はんじゃ」には誠に深い意味があり、またいろんな意味に取ることもできます。
先に挙げた例の場合は大抵「そんなことできるはずがない。例えできたとしても認めるわけにはいかん。やりたいならやってもいいが、失敗するだけだ。そんなことはやめて私の言うとおりにしたほうがいい」とまぁ、長い意味を持つわけです。
しかし、一般にはもっと軽い意味、つまり相手の意見に間接的に反対する時によく使います。町民体育祭でリレーに出場するように依頼された時や結婚式の司会を頼まれたとき、PTAの役員を依頼を受けることになっても「私はやりたくてやるんじゃない。仕方なくやるです」という意思をこの言葉を使うことによって伝えることができ、また自分自身を事の重責から逃避させることもできるのです。
なかなか曖昧ですが、おもしろい言葉です。
そんな「はんじゃ」をいくつか紹介しましょう。
 
「しっとるかはんじゃ(知っているはずがない)」
「あったかはんじゃ(たぶんないでしょう)」
「やったかはんじゃ(した覚えがない)」
「よーいさんじゃ」
 
失礼、これは違いました。
 

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