篠山の方言アラカルトーせんどみぃひんだにぃ

山々が色づきちょっぴり肌寒い篠山の秋。町のあちらこちらで収穫を祝う秋祭りが行われ、そして都会での疲れを癒やしに多くの人達が帰郷する季節でもあります。そんな人達を篠山の知人はこう言って迎えます。
 
「せんどみぃひんだにぃ。どないしとあったんじぇ(お久しぶりですねぇ。お元気でしたか)」
 
するとかつての篠山人は頬をゆるめて篠山弁混じりで答えます。
 
「はぁ、もさくさですわ(はい、どうにか元気です)」こんな会話が駅やバス停の近くで交わされます。
 
訳を見られたらお分かりになると思いますが、「せんど」とは長い間「みぃひんだ」は見なかった、或いは出会わなかったという意味で、お久しぶりという言葉より意味から考えると「せんどみぃひんだ」のほうが、相応しいと思うのですが。そう言えば英語では(Long Time Not See)でしたっけ・・。
 
そんなこんなで先程の会話というと。
 
「ところで今年の松茸はどうでしたか」
「それがあんた、こないだの台風でこきむきいかれてもうて。さっぱわややにぃ。こきばかきも行く気がせんわな。(それがこの前の台風で全滅になってしまって。松の落ち葉の掃除も行く気がしません)」
「するとお米も不作ですか」
「いやいや、米はべっちょないわな。はように稲刈りしとったさかい(いいえお米は大丈夫です。先に稲刈りをすませましたから)」とまぁ時間はたつばかりで・・。
「ところで**行きのバスは何時頃ですか」
「えぇと、あんたそんなんとおぉにのうなっとるわな(そんな路線はずっと前になくなりましたよ)」
 

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