篠山の方言アラカルトーほんに、かなんにぃ
長引く不況、異常気象、政局不安等々、いま篠山では、ため息混じりの「ほんに、かなんにぃ」が流行しています。
いや、流行と言うより、「ほんに、かんなんにぃ」で答えるしかない話題で町中がいっぱいなのです。
米不足に「かなんにぃ」、売り上げダウンに「かなんにぃ」と、農家も商売人もお互いに「たいていやないなぁ」の慰めすら、どこか割り切れず、切ない日々を送っています。
「うちは、べっちょない」と言える人も、日毎に少なくなっていくようで・・。出口のみえないトンネルに足を踏み入れたようなもので、進むにも不安、戻るにも不安の状態です。
「かんにぃ」「どうなんじょ」「あかんやれい」「どないど、ならんこう」「もうちぃと、ましにならへんけ」「こきむき、いかれてしもたわ」「なにやっとんじょ」・・等々、今の篠山(いや日本全体)を表す言葉は「たーんと」ありますが出口を見つける言葉がありません。
こうなれば、開き直って「おーい、どこいっきょってんじぇ」「ちょっとそこまじぇ」「なんじょ、そうこう」という具合に、明るく大きな声の街頭挨拶でも心掛けたいものです。