篠山の方言アラカルトーまねくそおっけいな

涼しくなると自然と食欲も増してくるもので、ことさら丹波の秋は食べるもんが「ようさん」あり、つい食べ過ぎてしまいます。そんなときに役立つ言葉がこの「まねくそ」です。少しだけという意味ですが、量的には「ぴっとだけ(少しだけの意)」より多くなります。ですからごはんのお替わりなんかには「まねくそ」が頃合いです。また「おっけ」は以前にも紹介しましたが「ください(ちょうだい)」の意味の言葉です。
 
「まねくそ」や「ぴっとだけ」に限らず量的(数量的)な言葉にはけっこうおもしろいのが多く残っています。
たとえば「雨がピリピリ降っている(雨が少し降っている)」とか「ちびっとだけちょうだい」とか「ちゃあ振っとるなぁ」等・・。
最近の流行なのかしれませんが、子ども達が中途半端な「標準語」をしゃべり、篠山らしさが消えつつありますが、忘れてはならないことは言葉は文化であるということです。
メディアを通した東京文化を真似ることも一種の文化かもしれませんが、それでは個性は豊かにならないと思います。全部とは言いませんが「まねくそ」だけでも篠山弁を使ってみませんか?
 

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