篠山の方言アラカルトー「コートな服やね」
すっかり暖かくなり、冬のコートなど着ていないのにこう言われることがよくあります。
「コートな服?」
『えっ、これはトレーナーですよ』
「わかっとるてや。せやけどコートや なあ」
『トレーナーやゆうとるやろ!』
もう喧嘩になってしまいます。実はこの「コート」とは地味という意味の言葉で、篠山の衣料品屋さんなんかの試着室前でよく聞くことができる言葉です。
「この色ちょっとコートな なあ?」
『ほんならこっちの服は?』
「これはちいと派手やにい」
こんな会話がしばらく続き、世間話へと花が咲き、最後には「今日、持ち合わせないさかい付けといて」という具合に商談が進みます。これが我々の商い環境だったのですが、今はすっかり変貌しました。郊外のスーパーでこの「コート」を使う自信はありません。まさに最初のように喧嘩になってしまいそうで・・・。
「篠山弁が自由に使えるお店はどこへ行ったの???」