篠山の方言アラカルトーお膳のおでんと象の銅像
なんのこっちゃいなと思われるこの文章を篠山人が発音するとご存知ザ行がダ行に変化する「おでんのおでんとどうのどうどう」になってしまいます。
こう書いてもどこがおかしいのかわからない方もおられますが、そこがまたおもしろい。
このザ行がダ行になってしまう現象は我が丹波篠山地方と和歌山市内だけだと言われています。
新年の消防団の行事は?
「でどめ式(出初式)」
国際電話は?
「でろでろ1番(001)」
掃除に使う古衣でできた・・・?
「どうきん(雑巾)」
今履いてらっしゃる?
「どうり(草履)」
こんなクロスワードパズルがあれば決して篠山人には解けないでしょう。
以前テレビ番組でこのザ行とダ行のことが和歌山を題材に研究されていましたが、そこでのある大学教授の話によると、もともと外来語が入ってくる前の日本にはザ行というものがなかったそうです。それがなぜ和歌山と篠山地方に残ったかまでは論じられなかったように思いますが、解明していく楽しみが残ります。
医者「どこが痛みますか。」
患者「でんぶです。」
医者「えっ、おしりですか」
そんなお医者さんは篠山にはおられるわけがなく、
女将「おでんを運んで」
仲居「今夜の料理はおでんですか」
そんな仲居さんも篠山にはおられるはずはありません。みんな自信を持ってザ行を必要とせずに生活しています。もちろん篠山市になっても同じです。