沿革等
浄法寺は天台宗の寺院ですが、現在は黒田公民館の一部になっています。
本堂には、市の有形文化財に指定されている小型の舎利厨子が安置されています。釈迦の骨(舎利)を信仰する仏舎利信仰に基づく舎利を納める場所は、五重塔などに代表される大型のものがある一方、古代・中世を通して、舎利容器や舎利厨子などの工芸としても展開されていました。この舎利厨子は、永禄元年(1558)に寄進された室町時代の典型的なもので、中央の水晶窓は、彫金の火焔宝珠で装飾され、左扉に地蔵菩薩像が、右扉に菩薩像が描かれています。当時、流行した嵌装の舎利荘厳の一つとして大変貴重なものです。