沿革等
大師山の麓を流れていた宮田川に、阿弥陀淵という廻り淵がありました。昔その淵が、毎夜こうこうと光を放つので、村人たちは不思議に思い、一人の若者がに淵潜ると、淵の底に仏像が沈んでいて光を放っていました。若者はその仏像をかかえ水上に掲げると、村人たちはこれは阿弥陀仏像であろうと、背負って西に運びました。西には蓮華寺があったのでそこに運んだのでしょう。「仏像を背負って西に」この若者に「笈西」
の姓が与えられ、今もこの地に笈西の姓を名乗る者がある。
この淵は、宮田川の改修により昔の姿を消したが、古跡として後生に残ることであろう。