沿革等
「稲葉六郎之を創建す。桑原村北山に在り堂の広さは方一丈八尺柱は皆松を以ってす。伝え云う大同2年(807)飛騨の工匠の作る所。村に鶏を飼ず。偶々畜へば則ち崇を為すと云う。又不時畏れを告ぐ且つ蕃息せず、堂辺の田泥に蛭を生せず併せて云う毘沙門の憎む所と」
この毘沙門堂には毘沙門天立像と聖観音菩薩立像が安置されており、どちらの仏像も当初の像様を損じているものの、平安時代後期の特徴を備えており、貴重な作品です。現在の建物は、貞享4年に建立され、堂の傍らには和泉式部の塔といわれる宝篋印塔(南北朝時代)がある。
道標は球形で、三方を示した珍しいものです。