川原バス停から徒歩約2分福住小学校の東約300メートル、国道の北側に「住吉神社」がある。永保元年(1081)に大江匡房が住吉大社からご分霊を勧請したものと伝えられる。
主祭神の住吉大神は、航海の神、農業・産業神、和歌の神として広く崇敬されている。この付近はもと川筋であったので、災害の防止と豊作を祈って、創建したのであろう。
足利11代将軍義澄の時、一品式部卿邦高親王が参詣したという。領主の仁木氏や籾井氏が保護を続け、歴代篠山城主も尊崇した。寛文2年(1662)、城主松平康信が本殿を修復し、総欅造りの鐘楼(町・文)と釣鐘及び神田などを寄進している。
毎年、7月30、31日の例祭は、水無月祭と呼ばれ、6台の山車が宮入りして「打込囃子」(町・文)を伝統ある楽器を用いて奉納<する。
する。
もと神宮寺の書院の表と裏に、昭和41年、重森三玲氏によって作られた名庭園があり、表庭は、七五三的な配石と植栽がよく調和しており、裏庭は「住之江の庭」といい、枯山水の石庭で、四国の青石を蓬莱仙島に見立て、白川砂が三段階の大波を、竹垣は網干しを表すなど見事な工夫がされている。
「丹波篠山五十三次ガイド(改定版)」(平成7年8月発行)より
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