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篠山城唯一の二の丸庭園

篠山城二の丸にはかつて大書院をはじめ小書院中奥御殿奥御殿の建物がありましたがその中奥御殿の南側本丸入口付近南側に篠山城唯一の二の丸庭園がありました。この庭園については絵図の写しが伝わっておりそれを見ますと中奥御殿の落ち縁に沿って池が掘られその背後に築山を配置する形で
植え込みや石の配置が詳しく描かれています。
庭園の形は立木や池を配置する林泉式であったようです。その規模は東西20 メートル南北30メートルほどで南側と東側は多聞櫓で囲まれ西側には高塀があったと考えられます。昭和60年から2年間にわたって実施された二の丸発掘調査により絵図に描かれていたものとほぼ一致することが確認されています。
特に篠山などは内部にこぶし大の栗石を固めその上に盛り土をするという極めて丁寧な造成となっておりこの時代の作庭技術の素晴らしさをうかがい知ることができます。
江戸時代の庭園は篠山城二の丸庭園のように建物に従的な書院庭園と金沢と兼六園岡山の後楽園高松の栗林公園のように自然の地形を取り入れた廻遊式の大名庭園と呼ばれるものが造成されました。