篠山城大手門と同形式の山形城二の丸東大手門 |
城には各所に入口がありますが、正面の正式な入口は大手門(追手門)といわれています。
篠山城の大手門(古図によると追手門と書かれている)は北濠と西濠を土橋で繋いだ先、現在の三の丸広場・西トイレ付近にあり、この門は櫓門で上部は渡櫓となり、白壁塗籠(大壁)に格子窓を開け、その下に石垣で挟む門戸を設け、さらに門戸を保護するひさしをつけた形となっていました。 また、東側には大手門の屋根に添う形で平櫓が北向きに建てられ、さらに西側に東西にやや大きめの平櫓があり、大手門付近は北濠、西濠にやや出張る形で堅固な桝形となっていました。 篠山城大手門桝形の形式は山形県の山形城二の丸東大手門(平成三年復元)桝形とよく似かよっおり、渡櫓門、それに付随する平櫓も華やかさを抑えた重厚な造りになっていました。 篠山城の出入口は他に東門、南門があり、ともに上部に渡櫓を付けた櫓門形式であったことが何枚か現存している篠山城絵図でうかがい知ることができます。 大手門もかつては白壁の美しい姿を濠に映していたことでしょう。 参考文献(ぎょうせい) 復元大系日本の城-9 -城郭の歴史と構成- |