丹波木綿「篠山地方糸紡ぎ唄」
糸よ細出よ細出てきれなあ
かわい殿さの縞の横
わしは朝から四十目のジンキ
鳥が啼いてもまだ残る
サトク落とすは織手のジョサイ
落ちたサトクに科はない
糸を紡ぐには手元を下げて
玉の根元へ巻き上げる
今夜おいでよ高塀を越えて
千代椿を折らぬように
千代椿を折ったらなんじゃ
春にゃ芽も出る花も咲く
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