丹波篠山市の農業
昼夜の温度差が大きい盆地特有の気候と肥沃な土壌は、多くの農作物を育み、全国的に有名な農作物も多くあります。
農業が基幹産業である丹波篠山市は日本一の農業のまちをめざしています。
丹波篠山 農都宣言
丹波篠山市は、食の安全と安心を未来にわたって育み、丹波篠山特有の自然を生かし、農業の新たな先駆者として更なる振興を実現するため、
1.「いのち」を支える「農」を未来に育みます。
1.「農」を支える「人・土・水」を大切に育みます。
1.「丹波篠山」を支える「特産物」を育みます。
を基本理念として、「自然の気候風土に恵まれた日本一の農業の都、篠山市」をここに宣言します。
平成21年2月7日 篠山市
丹波篠山の特産物
米
1960年代から作られるようになった「コシヒカリ」が、今では丹波篠山の主要な品種として栽培されています。盆地特有の昼夜の寒暖差が大きいことや、清らかな水が豊富にあることなどから、そのおいしさが高く評価されています。
丹波篠山黒大豆
▲丹波篠山黒豆の圃場のようす
現在、奨励品種「丹波黒」を市全体で約550haを栽培しています。これは、県下で栽培されているものの約50%の作付面積を占めます。
粒が大きいのが特徴で、さらにうまみや芳香感、もちもちとした食感で評価が高く、お正月の縁起物として都市部でも重宝されております。
丹波篠山黒枝豆
▲秋限定のおいしさ『丹波篠山黒枝豆』
近年、枝豆としてのおいしさが注目を集め、現在では重要な特産物のひとつとなっています。旬の期間は10月の中旬わずか2週間ほどととても短く、この時期には丹波篠山黒枝豆を求めて、多くの人々が丹波篠山を訪れています。
丹波篠山大納言小豆
▲丹波篠山大納言小豆
丹波篠山黒豆と同じように、丹波地方を中心に古くから栽培されており、その品質の良さから江戸時代には幕府を通して朝廷に献上されていました。
丹波篠山山の芋
▲丸いほど貴重な山の芋
ツクネイモと呼ばれる塊形種で、そのうち『大和イモ黒皮種』は全国で約500ha栽培されていますが、このうち約30%が丹波地方で栽培されています。
すりおろした時の粘りが強く、高級和菓子の材料として重宝されており、一方では生食用としても栄養が豊富で人気が高く、地域の特産物として大きなウェイトを占めています。「キリイモ」とも呼ばれ、丹波地方に降霜が始まる11月頃に収穫を迎えます。
丹波栗
▲味、大きさともに高い評価のある『丹波栗』
朝廷への献上などで『丹波栗』として全国にその名が広まりました。シーズンには京阪神間に出荷されるとともに、栗拾い等の観光栗園が開かれ、多くの観光客が訪れます。
丹波茶
▲丹波茶の茶畑
丹波茶の歴史は古く、栽培の起源は約1,200年前まで遡ります。江戸時代後期には全盛期を迎え、栽培面積は300haを誇っていたといわれています。現在は、味間、後川、草山地区が主要な産地で、山すそに茶畑が広がっています。
やぶきた種を主体とした品種の栽培がおこなわれており、それぞれの地区において加工場が整備され、良質な茶が生産されています。
丹波篠山牛
▲丹波篠山牛
全国的に有名な神戸ビーフの原産地で、但馬牛を素牛とした理想肥育と盆地特有の気候風土により、良質な肉牛が生産されています。