丹波篠山市の観光
兵庫県丹波篠山市は、デカンショ節や丹波篠山黒大豆に代表される数多くの特産物で全国的に知られており、そして、美しい町並みと景観、伝統文化、自然環境などにも恵まれ、年間180万人を超える方に来ていただいております。
そのような中、平成27年4月には、文化庁が新たに創設した「日本遺産」第1号に選ばれるとともに、12月にはユネスコの創造都市ネットワークの「クラフト&フォークアート(工芸、民族芸能)」部門に加盟することも認定され、魅力あふれるまちとして大いに注目を集めています。
1.景観
丹波篠山市は、古くから畿内と西国を結ぶ交通の要衝として開け、多くの遺跡や文化財があります。江戸時代には徳川家康の天下普請として「篠山城」が築かれ、6万石の城下町として栄えました。現在は、国の指定史跡である「篠山城跡」を中心とした城下町のたたずまいが、国の重要伝統的建造物群保存地区や日本の美しい城下町に選定されています。
また、多紀連山などの山々が作り出す美しい自然と昔ながらの農村風景からなる景観は、日本の原風景ともいえます。
2.特産品・食文化
山間盆地特有の気候風土により、稲作のほかに黒大豆・山の芋・栗・松茸など「丹波篠山」の特産として全国にその名を馳せた農作物が数多くあります。
伝統工芸品では、瀬戸、常滑(とこなめ)、信楽(しがらき)、備前、越前とともに日本六古窯のひとつに数えられる「丹波焼」があり、「丹波立杭焼」の名称で国の伝統的工芸品の指定を受けています。そのほか、江戸末期に興された藩窯で、明治の廃藩とともに消滅したのを「王地山陶器所」として昭和63年に復興した「王地山焼」、農家の普段着、仕事着として農作業の合間に織られていた丹波木綿などがあります。
また、丹波篠山の冬の味覚であるボタン鍋、日本三大杜氏の丹波杜氏をはじめとする豊かな食文化があります。
3.イベント
観光資源を活用したイベントも数多く開催されています。
春 さくらまつり(4月)、にしきシャクナゲまつり(4月)、大国寺と丹波茶まつり(6月)
夏 デカンショ祭(8月)
秋 味まつり(10月)、丹波焼陶器まつりと物産市(10月)
冬 いのしし祭(1月)、丹波篠山ABCマラソン大会(3月)
これらのふるさとのイベントのほか、各地域で伝統祭礼が受け継がれ、すぐれた伝統芸能とともに多くの観光客を魅了しています。